1970 年 34 巻 6 号 p. 612-618,a1
プロパン熱分解反応の量論反応速度式群中のパラメータの最適値を, 種々の反復法により求め, それらを比較検討した。各成分のモル数 (A法), 各生成物のモル数のプロパン分解率に対する変化率 (B法), ならびに各実験点における各成分のモル数の残差二乗和 (C法) をそれぞれTaylor展開し偽線形化するGauss法を吟味した結果, 各成分の微分変化量を積分反応速度から求めなければならない場合には, A法が勝れていることがわかった。また, パラメータ初期値に対する安定性についても吟味した。