化学工学
Print ISSN : 0375-9253
水平軸撹拌機の動力特性
玉木 康夫伊藤 四郎
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1973 年 37 巻 7 号 p. 725-731,a1

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抄録

気液接触器として用いられる水平軸撹拌機の動力を, 幾何学的に相似な装置についてひずみ計を用いて測定し, 動力数に対するレギノルズ数とフルード数の影響を検討をした。
1) 水平軸撹拌は自由表面の復元が完全か否かによって二つの領域に分けられる。この二つの領域の境界を示す臨界Fr数 (Fr) sRe数の関数であり, 実験式で示した。
2) Fr数がで (Fr) sより小さい低Fr数領域では, 理論的考察のように動力敬はRe数の関数とFr数の関数の和の形て表わされる。無次元数Ca/Reが0.1より大きい場合, インペラの羽根に付着する液体の影響が現われる。
3) 高Fr数領域 [Fr>(Fr) s] でかつRe数が20以下では, 動力数はRe/Frの関数て表わされ, Ca/Reが50以上で, 付着する液の影響が認められる。Re数が20以上では, 動力数は粘度に無関係Fr数の1/2乗に反比例する。

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