顕微鏡
Online ISSN : 2434-2386
Print ISSN : 1349-0958
最近の研究と技術
逆X線光電子ホログラフィーを用いた三次元(3D)原子像の再生
上坂 彰朗林 好一松下 智裕新井 重俊
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 46 巻 4 号 p. 270-272

詳細
抄録

逆X線光電子ホログラフィー(Internal-Detector Electron Holography)は,実験室レベルで特定原子周辺の三次元(3D)原子イメージングを可能にする技術であり,材料や表面科学の分野などにおいて有望な構造解析技術である.本稿では,本技術の原理と走査型電子顕微鏡(SEM)を用いたSrTiO3単結晶の測定結果について紹介する.SPEA-MEMと呼ぶ原子像再生アルゴリズムを用いることにより,軽元素であるO原子も鮮明に再生され,高精度なSrTiO3単結晶の3D原子像が得られた.

著者関連情報
© 2011 公益社団法人 日本顕微鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top