抄録
東京大学のi-Constructionシステム寄付講座に設立された協調領域検討会はこれまで,インフラ事業関係者が誰でも利用可能な情報通信基盤システムの構築に向けた検討が進められている.協調領域検討会は設計WG・施工WG・維持管理WGがあり,更に設計WGは河川SWG,道路SWG,橋梁下部工SWGに別れて検討を行っている.
このうち道路SWGでは,道路予備設計(B)を題材に設計フローの中で協調領域として取り組むべき検討項目を抽出し,検討項目の中から,具体的な活用方法の設定,取り組み方針について検討を行った.更に,システム化が望ましいと考えられる活用方法についてはその実現性について検討を行った.
本稿では道路SWGの活用において検討した内容,そこから得られた知見を示すものである.