抄録
サプライチェーンが多岐に渡る鉄筋工事においては,BIMを活用して関係者・プロセス間の情報共有・連携を図ることが有効であると考えられる.本研究は,鉄筋工事の中でも加工のプロセスに着目し,BIMと鉄筋加工機のデータ連携を実現するツールのプロトタイプ開発を行った.標準フォーマットであるIFCとBVBSのデータマッピングにより,目的とするプロトタイプの開発に成功した.一方,将来の実装に向けてはIFCのMVDの定義や,鉄筋の注文から納入・組立に至る過程で各サプライヤーが扱う様々な情報とBVBSとの連携についても検討が必要である.