主催: 建設マネジメント委員会
p. 153-156
i-Constructionの取り組みにより,BIM/CIMデータや点群データなどの3次元データの整備が進み,また各種IoT機器の技術が日進月歩で進化している.とくに大規模なインフラ事業においては,各種IoT機器を用いた長期間の環境モニタリングが実施されており,事業途中で新たに高性能な計測機器が導入されることもある.異なる種類やメーカーの観測機器を導入しても,柔軟にデータ連携でき,事業全体を一元的にモニタリングできるシステムがあれば,中長期・大規模なプロジェクトにおいても円滑に最新技術を導入することが可能である.本研究では,荒川第二・三調節池をフィールドとして,オープンソースの3DWebGISをコアに,多種多様な通信型のモニタリング機器の設置位置やリアルタイムの観測結果を一元的に把握できるシステムを開発した.他の現場でも現場のニーズに応じて,水位計以外の観測機器や地下水・河道シミュレーション結果との連携等カスタマイズしながら展開することができる.