主催: 建設マネジメント委員会
p. 69-72
近年,多様な利用者の安全かつ快適な移動を可能とするため,人を中心とした歩行空間の維持管理に対する需要が高まっている.その一方で,地方公共団体における歩道路面の維持管理基準の明確化が急務となっている.そこで,本研究では,実道にて得られた3次元点群データを活用し,路面変状の位置や特徴を把握可能な多重光源陰影起伏図と,変状度合いを段彩にて表す差分集約コンター図を作成し,それらを地理情報システム(GIS)上で重ね合わせた路面評価手法を検討した.その結果,過去の道路管理瑕疵判決事例に類似した路面変状を視覚的に把握可能であることを示した.また,各種データをGIS上で一元管理することで,効率的な道路管理につながる可能性を見出した.