主催: 建設マネジメント委員会
p. 9-12
令和4年度俵山・豊田道路第1トンネル工事において,生産性向上と環境負荷低減の両立を目的に,自己充塡コンクリートを圧入して覆工を構築する「自己充塡覆工構築システム」と,現場近郊のフライアッシュを活用してCO2排出量を抑制した「低炭素型自己充塡コンクリート」を適用した.適用の結果,コンクリートの打込みにおいて,作業人員が半減,作業時間が40%短縮し,表面気泡や未充塡箇所のない高品質な覆工を構築することが可能となった.さらに,コンクリートのCO2排出量は一般的な覆工と同程度で,普通セメントおよび高炉セメントB種のみを使用した自己充塡コンクリートと比べ,57%および30%削減されることを確認した.