抄録
本稿は『北の丸』五二号(令和元年)に掲載した「中世文学資料解題①」に続くものである。
当館所蔵の資料のうち、鎌倉時代~室町時代にかけて成立した文学作品(中世文学)および後世に成立したその注釈書類の書誌解題である。広く一般の利用に供するため、作品解説を加えて掲載する。『改訂 内閣文庫国書分類目録』の「国文」の項目に挙げられている資料から、該当の資料を抽出して調査した。旧蔵者は紅葉山文庫・昌平坂学問所・和学講談所など多岐に及ぶが、近世初期に出版された注釈書も多く含み、中世文学の享受の実態をうかがうことができる。
なお、挿絵を伴う資料については、すでに『北の丸』四五号(平成二五年)~五〇号(平成三〇年)に「当館所蔵の「絵入り本」解題①~⑥」として紹介しているので参照されたい。