日本蚕糸学雑誌
Online ISSN : 1884-796X
Print ISSN : 0037-2455
ISSN-L : 0037-2455
微粒子病原虫 (Nosema bombycis NAEGELI) の胞子の消化管内における発芽後の変化
阿部 芳彦
著者情報
ジャーナル フリー

1978 年 47 巻 3 号 p. 221-225

詳細
抄録

in vitro または in vivo における微粒子病原虫の胞子の発芽について観察した。
胞子は in vitro でアルカリ処理あるいはカイコ幼虫に食下されると染色性に変化が起る。胞子をアルカリ処理後埋養液で中和すると発芽し, Sporoplasm は核となり極糸を失い, 細胞質に空胞を有する細胞に変化した。消化管内では sporoplasm は囲食膜に保持され, 細繊縁域に存在する像が観察された。

著者関連情報
© 社団法人日本蚕糸学会
前の記事 次の記事
feedback
Top