1987 年 56 巻 2 号 p. 106-108
カイコの幼虫最終齢期にみられる雌特異体液蛋白質であるFL-1を支配する遺伝子の座位を決定するため, 3点実験を行った。この幼虫型雌蛋白質遺伝子Pflは第23連関群に所属しているので, 血液酸性ホスファターゼ遺伝子Bph及び樽蚕遺伝子tubを基準として用いた。BphB tub PflF♀×BphC+PflS/BphB tub PflF♂の戻し交雑による5区合計829頭の雌個体における分離結果から, Pfl遺伝子の座位を第23連関群21.5と決定した。