高分子論文集
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一般論文
不均一構造を有するナイロン 6/変性ブチルゴム系ブレンド物の力学物性と混練による化学構造変化
横山 翔榎本 竜弥澤井 大輔金元 哲夫
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2007 年 64 巻 6 号 p. 387-393

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抄録
ナイロン 6(PA6)と臭化変性ブチルゴム(BIMS)を混練して作製するポリアミド系熱可塑性エラストマーである PA6/BIMS ブレンドは,混練時に用いる PA6 を吸湿させると優れたリカバリー特性を発現することがわかったので,吸湿ブレンドの力学物性,モルホロジーおよび PA6/BIMS 間の反応について検討した.吸湿させた PA6 を用いたブレンド試料の応力-ひずみ曲線とモルホロジー観察から,PA6/BIMS 系でのリカバリー特性はモルホロジーに大きく依存することがわかった.不均一モルホロジーを有する PA6/BIMS は良溶媒であるギ酸によって PA6 を抽出してもシート形状を保持し,PA6 抽出率の増加に伴ってリカバリー特性は改善した.最も抽出率が高い試料(抽出率 90%)ではゴムに近いリカバリー特性を示した.ギ酸で抽出できなかった約 10%の PA6 は BIMS 粒子表面に存在していることが,試料の再成形能などの評価から明らかとなった.また,PA6/BIMS 間の反応を固体 13C NMR 測定によって検討した結果,混練過程(230~270℃)において,PA6 のアミド基と BIMS の臭素部分が化学反応し,ブチル基部分で切断された BIMS が PA6 に結合したグラフト構造が形成されていることがわかった.
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© 2007 公益社団法人 高分子学会
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