高分子論文集
Online ISSN : 1881-5685
Print ISSN : 0386-2186
ISSN-L : 0386-2186
一般論文
ポリ(オリゴ)チオフェンで被覆した単分散型高分子微粒子の合成とその性質
西峯 准末永 勇作
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 71 巻 6 号 p. 272-278

詳細
抄録
Styrene (St),Glycidyl methacrylate (GMA),Divinylbenzene (DVB)を原料に無乳化剤乳化重合法にて,粒子径250 nmの単分散型高分子微粒子Particle Aを調製した.続いてParticle Aのエポキシ基と両末端アミノ基をもつEthylene glycol bis(3-aminopropyl) ether (EGAE)や片末端アミノ基をもつN,N-diethyl ethylene diamine (DEEN)と反応させることにより粒子表面近傍にアミノ基をもつリンカー粒子Particle Bとジエチルアミノ基をもつParticle Cをそれぞれ,調製した.Particle Dは,光ラジカル開始点となるジエチルアミノ基を有するParticle C存在下,4-aminostyreneを表面重合し調製した.一方,末端がアルデヒド基のポリチオフェンを文献に従って合成した.このポリチオフェンとリンカー粒子Particle BやParticle DをTHF中室温で24時間反応させることで,暗赤色微粒子を得た.エタノールに再分散させ,ヨウ素ドーピングを行った結果,黒紫色に変色し,電気伝導率は1.07×10-7 S/cmの値を得た.
著者関連情報
© 2014 公益社団法人 高分子学会
前の記事 次の記事
feedback
Top