高分子論文集
Online ISSN : 1881-5685
Print ISSN : 0386-2186
ISSN-L : 0386-2186

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

キレートへテロドナー配位子を有する8族遷移金属触媒による開環メタセシス重合の立体制御
中山 祐正奥野 晋吾田中 亮蔡 正国塩野 毅
著者情報
ジャーナル 認証あり 早期公開

論文ID: 2015-0002

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録
ターピリジン類,ターチオフェン類,およびジチエニルピリジンなどの三座キレートヘテロドナー配位子を有する種々のルテニウムおよびオスミウム錯体を合成した.それらの錯体に有機アルミニウム助触媒を組合せた触媒系を用いて,ノルボルネンの開環メタセシス重合を検討した.ルテニウム触媒系はtrans構造に富むポリマーを与え,チオフェン環の導入によりtrans選択性が向上する傾向が見られた.オスミウム触媒系では,5,5′′-ジメチルターチオフェンやジチエニルピリジン錯体にAliBu3やMMAOを加えた触媒系が高いcis選択性を示した.
著者関連情報
© 2015 公益社団法人 高分子学会
feedback
Top