ポリアクリルアミド存在下でのメタクリル酸モノマーのラジカル重合
1975 年 32 巻 11 号 p. 634-640
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1975 年 32 巻 11 号 p. 634-640
ポリアクリルアミド (PAM) 存在下におけるメタクリル酸 (MAA) の稀薄水溶液中でのラジカル重合挙動について研究した. この場合, 重合は不均一系で進行し, 初期重合速度はモノマーおよび過硫酸カリウム開始剤濃度のそれぞれ1次に比例した. またPAMの添加量によってMAAの重合速度および分子量は著しぐ変化し, PAMとMAAポリマー間のポリマーコンプレックスの生成が認められた. この点を明らかにするため, PAMとMAAおよびそのポリマーの水溶液混合物の電気電導度ならびに濁度測定を行い, 両者間に相互作用のあることが認められた. このような相互作用から重合に及ぼすPAMの添加効果が説明された. また, 重合系で生成するポリマーコンプレックスの組成と性質について検討し, さらにポリメタクリル酸存在下でのアクリルアミドのラジカル重合について検討した.
