高分子論文集
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4,4-ペンタメチレン-1,2-チアゼチジン-3-オン=1,1-ジオキシドのアニオン開環重合
今井 淑夫奥山 和雄北井 修平上田 充
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1980 年 37 巻 5 号 p. 363-366

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抄録

新しいモノマーとして, 4,4-ペンタメチレン-1,2-チアゼチジン-3-オン=1,1-ジオキシド (PTD) をシクロヘキサンカルボン酸から合成した. PTDは第三アミンと開始剤の存在下に室温で容易にアニオン開環重合して, 高粘度のポリアシルスルホンアミドを生成した, この重合において, 塩形成に必要なアミン成分としてトリエチルアミンを用いると分岐ポリマーが生成するが, ピリジン類を用いると線状ポリマーが得られる. PTDと4,4-ジメチル-1,2-チアゼチジン-3-オン=1,1-ジオキシドから得られるコポリマーは非晶性であって, 多くの溶媒に良好な溶解性を示し, これからもろいフィルムをキャストすることができた, PTDのホモボリマーおよびコポリマーは200℃付近から分解を始める.

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