ポリビニルアルコールとポリアクリル酸の吸湿による物性変化と水分子の状態
1981 年 38 巻 9 号 p. 577-581
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1981 年 38 巻 9 号 p. 577-581
OH…O型の水素結合可能な基を有するポリビニルアルコール (PVA) およびポリアクリル酸 (PAA) の吸湿による物性への影響と吸湿水分子の状態について検討し, 以下の結果を得た. (1) PVA, PAAともに吸湿により-50℃以下に, 水分子と側鎖の水酸基との間に相互作用をもつ協同作業的な分子運動を示し, 吸湿量が増すと低温から運動が開始する. (2) PVAとPAAでは, 高分子と水との間の相互作用は大別すると2種類の強さの異なった状態をもつ.
