高分子論文集
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ポリフッ化ビニリデン/ポリメタクリル酸メチル系ポリマーアロイを用いたコンパクトディスク基板の特性
田中 章小島 雄次
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1990 年 47 巻 12 号 p. 989-991

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抄録

ポリフッ化ビニリデン (PVDF) とポリメタクリル酸メチル (PMMA) のポリマーアロイは延伸方向に正の複屈折を示すPVDFと負の複屈折を示すPMMAが相殺し, PVDF17wt%付近に複屈折がゼロになることが知られている. この重量分率付近のポリマーアロイについて, コンパクトディスクを形成し, 円周方向のレタデーションを測定した. その結果, (1) ディスクの外周部ではレタデーションがPVDFのブレンド比率に関係なくほぼゼロの値を示し, PMMAのレタデーションよりも小さい. 一方, (2) ディスクの中心部では, PVDFの重量分率が10%付近で最小となり, PMMAのレタデーションとほぼ一致し, それ以外の分率では増加する傾向にあることがわかった.

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