高分子論文集
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リン酸エステルを配位子として用いたネオジムイオンのモノマーおよび高分子への導入
上遠野 浩樹小泉 智義阪上 輝夫庄司 益宏荻原 武男
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1997 年 54 巻 7 号 p. 460-462

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抄録

ネオジムイオン (III) の有機雰囲気中への可溶化のための配位子としてリン酸メタクリロイルオキシエチル (PMOE) を用いることによって, 高濃度のNd3+イオンをメチルメタクリレート (MMA), ポリ (メチルメタクリレート) (PMMA) 中に可溶化できた. PMOEはリン酸基とメタクリロイル基を有しているが, これらによる多座配位によって, コンパクトで低分子量の錯体が形成され, 可溶化できたと考えられる. 得られたPMMAは透明度が高く, またNd3+イオンの吸収特性を示した.

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