高分子論文集
Online ISSN : 1881-5685
Print ISSN : 0386-2186
ISSN-L : 0386-2186
多結晶集合体モデルによる幅拘束1軸延伸シンジオタクチック1, 2-ポリブタジエンフィルムの結晶各回折面の配向分布関数評価
川上 恒夫石原 知彦坂本 雄二日比 貞雄中西 英二
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 59 巻 2 号 p. 81-87

詳細
抄録

筆者らは, X線極点図形回折装置を用いて, シンジオタクチック1, 2-ポリブタジエンフィルムの幅拘束1軸延伸に伴う各結晶面法線の配向分布関数を評価した. これらの分布関数を多結晶の集合体と仮定することにより, 結晶の配向のシミュレーションと比較した. そして, 最大塑性仕事の原理により, 7個の滑り系のうちで, (210) 〈001〉, (100) 〈001〉, (110) 〈001〉, (010) 〈001〉の滑り系の支配する幅拘束1軸延伸の配向機構を解析した.

著者関連情報
© 社団法人 高分子学会
前の記事 次の記事
feedback
Top