要 旨 エキウム・カンディカンスを蜜源とした2012年産エキウムハチミツの再現性を確認するために生産性と品質評価(色、糖度、花粉粒数)を行った。さらに、今後の利用の指標とするためSD法による官能評価を行った。エキウムハチミツの生産性は101,000kg・ha-1と推定された。国産のアカシアハチミツ、リンゴハチミツに比べ、色は明るく、糖度は高かった。これらのことは、2010年産エキウムハチミツの特徴に一致する。ハチミツ内の花粉調査の結果、エキウムハチミツはアカシアハチミツに比べると、花粉粒数は少ない傾向にあった。SD法による官能評価により、エキウムハチミツは、くせがあり、しつこく、苦味、渋みが強いイメージがあった。重回帰分析により、おいしさは「高級な」と「しつこくない」要因が関係していることが示された。本研究により、エキウムハチミツの再現性が確認でき、その特徴を示すことができた。