口腔病学会雑誌
Online ISSN : 1884-5185
Print ISSN : 0300-9149
増殖に伴う細胞表面の電気泳動的性格の変動
―コンカナバリンAによるHeLa培養細胞の反応性変化の検索―
高木 実石川 梧朗山田 喬
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1977 年 44 巻 1 号 p. 33-37

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抄録

HeLa S3細胞を用いて細胞増殖と細胞電気泳動度の相関関係およびCon Aの細胞電気泳動度に及ぼす影響について検討した。培養開始後日数と細胞電気泳動度の関係では, 培養開始後細胞増殖の最も著明な3~4日に細胞電気泳動度も最高値を示し, 両者の推移はほぼ平行関係にあった。
Con Aで処理すると細胞電気泳動度は5μg/ml, 10μg/mlの低濃度では増加するが, 20μg/ml以上の高濃度になると減少し.2相性の変化を示した。またこのCon Aによる細胞電気泳動度の反応性変動の程度は, 再生増殖期にある細胞に特に著明であることが判明した。

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