主催: The Kansai Society of Naval Architects, Japan
共催: New Ship Technology Symposium (NewS-Tech), Asia Technical Excange and Advisory Meeting on Marine Structures (TEAM), Asia Pacific Workshop on Maritime Hydrodynamics (APHydro)
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既存の水槽において, 高速滑走艇の抵抗試験をこの方法で行うためには, フルード相似則を満足させるために, 比較的小型の模型を使う必要がある. しかしながら, 全長1.5m以下の小型模型を用いた場合には, 航走姿勢に顕著な尺度影響が現れ, 抵抗値に影響を及ぼすことが指摘されている. 著者らは先の論文において, 超小型模型を用いて完全拘束状態の船体に働く流体力を計測し, その流体力データに尺度影響補正を施して航走姿勢および抵抗を算出するシミュレーション法を提案し, その可能性を検証した. 本研究では, これら超小型模型を用いた抵抗試験方法において必要となる, 流体力(抵抗, 揚力, トリムモーメント)の尺度影響のうち, 特に抵抗の尺度影響について3つの相似な小型の柱状模型を用いて姿勢固定の流体力計測実験をフルード数Fn=1.0∼4.0およびレイノルズ数Rn=ULK/ν=5×105∼3×106の範囲で行い, その特性について調査·検討を行った結果について報告する.