主催: 関西造船協会
共催: 日本造船学会, 西部造船会
p. 000029
本研究の目的は、荒天下において機関故障等により航行不能に陥った船舶(損傷、折損・分離、転覆により異常形状となった船舶またはその一部)の漂流を阻止し、安全な場所に曳航する技術を確立することによって、大きな二次的災害を引き起こす危険性を未然に防止することである。パソコン上で航行不能船舶の漂流運動、曳航索張力、曳航操船及び曳船の曳航馬力を予測して、操作者に最適な曳航支援ができる情報を提供し、最終目標として最適曳航支援システムを開発した。システムの流れを紹介するとともに、具体的な計算例を示しシミュレーション結果について検討する。母型船として6種類の船型を選んで、損傷・折損・転覆などの状態を想定して波漂流力等を比較した。