関東東山病害虫研究会年報
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ニトルアー® (マメコガネ) を用いた芝地におけるコガネムシ類の調査方法の検討 (第2報)
廣田 龍司
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1992 年 1992 巻 39 号 p. 281-283

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抄録

6月下旬頃のマメコガネの発生最盛期では, マメコガネがサクラなど摂食するために活発に飛び回っていることから, 樹木の下部となる地上1~2mの高さにニトルアー®を設置するよりも, 芝地に近接するマウンド (高台) など, 餌木となるサクラなどの樹木の高さにトラップを設置する方がマメコガネをより効率的に誘引できるものと考えられた。
また, 設置する樹種についてはケヤキやマツでは, 樹木によるマメコガネの誘引の影響は認められなかったが, サクラなど餌となる樹種ではマメコガネの誘引数が減るばかりか, 樹木自体が食害されるため, ニトルアー®の設置は避けるほうがよいと考えられた。

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