1992 年 1992 巻 39 号 p. 91-93
千葉県旭市におけるフェニルアマイド耐性キュウリベと病菌の発生経過を調査したところ, 耐性菌発生圃場ではフェニルァマイド系薬剤の散布を中止しても当該作での耐性菌率の顕著な低下は認められなかった。翌年の同地域での耐性菌率は前年同様高かった。また, 耐性菌の発生は千葉市, 市原市及び大網白里町でも確認された。キュウリベと病に対するマンゼブ・メタラキシル剤の効果は1987年から1991年にかけて年々低下した。耐性菌発生圃場でのメタラキシル剤の効果は全く認められなかったが, マンゼブ・メタラキシル剤は一応の効果が認められた。