関東東山病害虫研究会年報
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ニカメイガ第2世代幼虫のイネ収穫時における生息位置
江村 薫
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1993 年 1993 巻 40 号 p. 185-188

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抄録

ニカメイガ第2世代幼虫のイネ収穫時における生息位置について, 埼玉県の6月移植の主要7品種を対象に, 各品種の形態的特性との関連で研究した。
生息位置の低い品種は, 稈長が短く, 最下部節稈長の長い品種であり, 地表下に約50%生息する品種も認められた。過去の1900年の東京及び1963年の埼玉での調査結果に比較して下部に生息する個体が多く, 短稈品種への移行によるものと推定した。コンバインの大型化による高刈りと, 幼虫生息位置の低い短稈品種の導入は, 本種の圃場での刈株内越冬を高めるために有利になっているものと推察した。

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