抄録
神奈川県の促成・半促成栽培トマトでは1994年からベンズイミダゾール, ジエトフェンカルブの両剤耐性菌が高い割合で出現しており, ジカルボキシイミド耐性とあわせて3剤すべてに耐性をもつ灰色かび病菌がきわめて高い割合で発生している。県下のほ場における発病株率およびベンズイミダゾール, ジエトフェンカルブ両剤耐性菌率の年次推移から1995年にはジエトフェンカルブ・チオファネートメチル剤使用歴が長く, しかも, 使用回数が多いほ場ほど, 本剤の耐性菌率が高まり, 灰色かび病の発病も多くなる傾向がみられた。