1997 年 1997 巻 44 号 p. 299-301
施設半促成トマト栽培において根域を制限し, 根域土壌を太陽熱や薬剤で土壌消毒することによるサツマイモネコブセンチュウ防除効果を検討した。太陽熱消毒区は処理期間中に地表下30cmで40℃以上の遭遇時間が350時間以上に達し, トマト定植直前に二期幼虫は検出されなかった。根域制限栽培の太陽熱消毒区ではトマト収気穫終了時に土壌から二期幼虫は検出されず, また根こぶ指数も3.1と処理区中最も低く, 防除効果が認められ, その効果は慣行の地床栽培の薬剤防除処理区より優れた。