2013 年 59 巻 p. 44-47
コブノメイガ成虫に対するライトトラップとコーントラップ(フェロモントラップ)の捕獲数を比較するとともに,捕獲数を増加させるためにコーントラップの形状の改良を行った。2008年と2009年では,コーントラップはライトトラップに比べ総捕獲数が多い傾向にあったものの,両トラップは捕獲数に有意な差が認められなかった。そこで,2010年と2011年はコーントラップ側面に長さ約5cm,幅約3mm のスリットを4か所入れたところ,捕獲数はライトトラップおよび従来のコーントラップに比べて大幅に増加した。スリット入りコーンフェロモントラップを利用することでコブノメイガの発生予察の精度の向上が期待できる。