2019 年 65 巻 p. 42-45
果樹の重要害虫であるチャバネアオカメムシ(Plautia stali SCOTT)累代飼育虫(23℃, 16L8D)を用いて産卵およびふ化に対する高温の影響を調査した。羽化後35℃で飼育した雌成虫は,25℃で飼育した場合に比べ生涯産卵数は少なく,その卵はふ化しなかった。また,5齢幼虫の期間のみ35℃におくと全期間23℃で飼育した場合に比べ生涯産卵数は少なく,そのふ化数も少なかった。以上のことから35℃の高温は,チャバネアオカメムシの産卵およびふ化に悪影響を及ぼすと考えられた。