九州病害虫研究会報
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茶網餅病菌 (Exobasidium reticulatum Ito et Sawada) の担胞子飛散に関する研究 (第2報) 担胞子飛散と発病並びに防除適期について
岡本 信義野中 寿之
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1966 年 12 巻 p. 102-105

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抄録
茶網餅病の発生は,担胞子の飛散量に関係が高く,特に秋芽伸育期である感染可能期の飛散量が発生を左右し,1日平均の飛散量が10個以下の場合は発生量は少なく,50個以上の飛散が持続すると激発生が予測される。
担胞子の飛散量からみた薬剤散布の時期は秋芽伸育期の担胞子飛散量に留意し,飛散量が増加する直前を防除適期とすることが望ましいが,これは推測的にしか判断できないため8月から9月初期の飛散調査に重点をおき,この時期の飛散消長から秋芽伸育期の飛散を推測し,防除時期を把握することが考えられる。
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