九州病害虫研究会報
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イネわい性症状の発生相と原因解明について
小林 研三田上 俊太郎嶋田 一明重永 知明
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1974 年 20 巻 p. 125-128

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抄録
1.わい性症状の発生消長を2つの栽培型で調査したが,発生時期,発生量には差異がみられた。
2.稲作前期(6月中旬~7月下旬)を網かけ隔離することにより,わい性の発生は抑えられ,害虫により伝搬されるものと推定された。
3.わい性イネを吸汁させたツマグロヨコバイを接種することにより,本症と同一な症状が発生し,わい性症状はツマグロヨコバイにより媒介されることが認められ,症状苗の汁液を部分純化し,電顕観察の結果,ウイルス様球状粒子を確認した。
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