九州病害虫研究会報
Online ISSN : 1884-0035
Print ISSN : 0385-6410
ISSN-L : 0385-6410
1980年福岡県北部における異常発生条件下でのいもち病抵抗性の品種間差異
杉岡 敏英熊本 勝巳
著者情報
ジャーナル フリー

1981 年 27 巻 p. 14-17

詳細
抄録
1.過去10年間のいもち病の発生を比較すると,葉いもちは1974,1975年に次いで1980年の発生が多かった。また,穂いもちは1974,1980年と発生の多い年であり,特に1980年はその発病程度が高かった。
2.1980年は日本晴を中心にいもち病が多発生したが,その発生のほ場間差(地帯別差)が大きかった。
3.あそみのり,フクマサリ及びレイホウの発病は少なかった。
4.碧風の穂いもちの発生は全般的に極めて少なかったが,1地域だけ発病度の高いものがあった。レース検定の結果033と認められた。
5.1980年最も作付面積の多いニシホマレは1980年のような気象条件では多発生したほ場も多かった。
6.日本晴と黄金晴の穂いもちの発病比較では,全般的に黄金晴の方が発病が少なかった。
著者関連情報
© 九州病害虫研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top