九州病害虫研究会報
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スクミリンゴガイに対するIBP粒剤の施用効果
林 嘉孝永井 清文戸高 隆恒吉 隆落丸 善市
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1990 年 36 巻 p. 113-115

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抄録

スクミリンゴガイに対してIBP粒剤は20℃以上の水温下では速効的な殺貝効果を示し,水稲に対する食害防止効果も顕著であった。本剤は移植直後の施用が可能なことから,本貝の防除対策として有効な手段と思われる。実用化にあたっては以下の事項に注意する必要があろう。すなわち,1) 施用時期は早期水稲の場合,20℃以上であることが望ましい。2) 水深を3cm程度の浅水にし,できるだけ止水状態とする。3) 広域的に,集団的に使用する場合は魚毒に十分注意する。

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