抄録
本研究は、近年、国際海上コンテナ貨物の地一港湾利用比率が高まる中、それに伴う環境負荷はどのように変化したのかについて試算した。従来発着地から主要港湾までトラックで輸送されていたものが、近接する港湾を利用して輸出入される結果、国内陸上輸送距離が短縮される。このことは環境面からみると、トラックからのCO2排出量の削減につながる!本稿では、最近5年間及び今後近接した港湾を利用した場合に見込まれるCO2排出量を推計するとともに、その削減量とポテンシャルから各港湾を類型化し港湾利用のあり方について考察した。