抄録
韓国における物流拠点政策は、1980年の「流通産業近代化促進法」によって取り組みが始まった。1980年以前にも確かに貨物ターミナルはあったものの、当時の貨物ターミナルは物流拠点政策での施設ではなかった。1990年代に入り、韓国政府は「貨物流通促進法」を施行するとともに、物流拠点として貨物ターミナルへの積極的な支援などを行ってきたが、そのような支援にもかかわらず、物流拠点をめぐる様々な課題が残されている。本研究では韓国の物流拠点の動向から物流拠点政策が残している課題を探るとともに、その課題の改善策を考えることにする。