日本物流学会誌
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本四連絡橋の料金変化によるトラックの経路選択行動に関する基礎的研究
岡山 正人田中 康仁
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2005 年 2005 巻 13 号 p. 99-106

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抄録

1999年にしまなみ海道が開通した。これにより計画されていた本四連絡橋がすべて開通したこととなる。こうした中、「道路関係四公団民営化推進委員会」などの意見により、その利用量の促進を目的に、本四連絡橋の料金は2003年7月より1割程度値下げされ、今後さらなる値下げも検討されている。このような連絡橋の料金の変化は、周辺域のトラック輸送へも多大な影響を及ぼすものと考えられる。
そこで本研究では、トラック事業所に行ったアンケート調査をもとに、本四連絡橋の料金の変化によるトラック事業所のルートの変更意向を明らかにするとともに、さらなる連絡橋の料金値下げの影響やフェリー輸送へのモーダルシフトの可能性を探るため、トラックの経路選択行動をモデル化し、そうしたモデルを用いることで、トラックの「時間評価値」や連絡橋の料金に対する連絡橋の選択確率の「弾性値」など、トラックの経路選択行動に関する基礎的な知見を得た。

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