抄録
宅配便など競争が激しさを増している今日の小口配送サービスは、仮想店舗での買い物への対応などからB2C型に重点が置かれ、特に荷受人サイドの便宜を考慮した質の向上に主眼が置かれている。配送需要の新規開拓の必要性やモバイル通信技術の進展を考慮すると出先からの配送需要への対応も検討の余地があると考えられる。本論文では、外出先の荷送人からの依頼に対し直ぐに駆けつけて集荷を行う「オンデマンド・リアルタイム集荷型配送サービス」を取り上げ、集荷から配達までのトータルな範囲での特性評価とその結果に基づく今後の導入指針を示した。