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肝細胞膜の構造と機能 (I)
肝細胞表面における機能単位の極性分布
戸田 剛太郎
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1978 年 3 巻 5 号 p. 308-321

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抄録

肝実質細胞の表面は形態および機能の上で分化しており, 大きく分けて, blood frontとbile frontとから成っている.blood frontは, Disse腔に面し, 血管腔との問に活溌な物質・情報の交換を行っており, bile frontは主として胆汁の生成に従事している. blood frontとbile frontの間には細胞同志の接着, 連絡に関与するjunctional complexesを持っintercellular surfaceがある. これらの分化した膜領域の分離も可能となっており, 機能の分子レベルでの解明も可能となろうとしている. しかし, 分離に至るまでに, 種々の要因が酵素活性, 化学組成に影響を与え, 多くの問題が残っている.

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