数学教育学会誌
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数学教育学会発展史/そのシンポジウムを中心に
前史1952~1958 および正史1959~1991
松宮 哲夫
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1994 年 35 巻 1-2 号 p. 29-43

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抄録
数学教育学会30年史委員会委員の一人として筆者は上記のテーマを分担した。数学教育学会の創設は1959年であるが,その前史にあたる数学教育討論会の開始は1952年なのでそれから数えて本年1992年は40周年になる。そこで,本稿では,討論会と学会の成立の経緯,発展のあゆみ,および,両者のシンポジウムの傾向について考察する。討論会は戦後日本の独立から技術革新に至る時期で,単元学習による数学教育の批判から新しい数学教育の確立をめざした。学会の発足は技術革新や国際的な数学教育改革の時期で,その視点から教育内容の再構成と数学教育学の構築を志向した。その後,高度経済成長の翡りの時期から教育論・授業論が加わり,さらに,情報化国際化社会の進展に及んでコンピュータ利用の教育が論議され,人物往来による国際交流が盛んになってきた。
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© 1994 (一社)数学教育学会
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