Bulletin of Japanese Society of Microbial Ecology(日本微生物生態学会報)
Print ISSN : 0911-7830
GELRITE培地によるアンモニア酸化細菌の純粋分離
徳山 龍明高橋 令二
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1989 年 4 巻 2 号 p. 101-105

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抄録
絶対独立栄養性アンモニア酸化細菌の土壌からの純粋分離法について検討した。
70検体の土壌について,その土壌1gを含む50mlの集積培養を10日間行った。亜硝酸生成能の高い15検体の培養液について,土壌粒子を除去するため孔径2.0μmのポリカーボネイトメンブランフィルター,PCMF(Nucleporeフィルター)で処理した。この濾液を接種した100mlの集積培養を6日間行い,亜硝酸生成能の最も高い1菌株について,その培養液から大型の混入汚染菌を除去するため0.8μmのPCMFを通した。この濾液を接種し,2日間の5-ml培養を行った後,亜硝酸生成能の高い3検体について抗生物質(テトラサイクリンおよびアンピシリン)を添加し,2日間の培養後,汚染菌(従属栄養菌)の殺菌処理を施した。1検体を選択し,その培養液をゲル化剤GELRITE平板培地に希釈平板法により接種した。10日間の培養後,径300~600μmの大きさのコロニーが形成された。これらの中から単一コロニー100個を毛細ガラス棒で釣菌し,2-ml培養を10日間行った。亜硝酸を生成し,硝酸が検出されず,従属栄養菌の混入が認あられなかった10株の培養を純粋分離菌として確認した。
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© 日本微生物生態学会
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