2021 年 27 巻 1 号 p. 1-12
Campylobacter 属の16S rRNA, 及び3つのhousekeeping genes(rpoB,groEL,及びdnaJ)遺伝子配列を決定し,配列の多型を比較した.その結果,93.55%,78.84% 80.05%,及び66.98% とhousekeeping genes の多型の幅は遺伝子ごとに異なっており,dnaJ の多型が最も大きかった.また16S rRNA との多型の相関をしらベた結果dnaJ の相関が最も良かったので,この配列情報を使用し同定する方法を作成した.Campylobacter 属に共通のプライマーを作成し,臨床材料から出るCampylobacter をdnaJ 配列で同定を試みたところ,すべての菌株が基準株と3.8%の多型の幅に収まり,正確に同定することができた.この情報は表現形で識別する特徴が少ない人病原性Campylobacter の菌種の同定に有用であった.