日本微生物資源学会誌
Online ISSN : 2759-2006
Print ISSN : 1342-4041
原著論文
Arcobacter 属細菌,Campylobacter 属細菌,Helicobacter 属細菌の 分類・同定指標としてのdnaJ 配列情報の解析
ファム・フォン・プングJiwei Zhang林 将大吉田 滋大楠 清文江崎 孝行
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2021 年 27 巻 1 号 p. 1-12

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抄録

Campylobacter 属の16S rRNA, 及び3つのhousekeeping genes(rpoBgroEL,及びdnaJ)遺伝子配列を決定し,配列の多型を比較した.その結果,93.55%,78.84% 80.05%,及び66.98% とhousekeeping genes の多型の幅は遺伝子ごとに異なっており,dnaJ の多型が最も大きかった.また16S rRNA との多型の相関をしらベた結果dnaJ の相関が最も良かったので,この配列情報を使用し同定する方法を作成した.Campylobacter 属に共通のプライマーを作成し,臨床材料から出るCampylobacterdnaJ 配列で同定を試みたところ,すべての菌株が基準株と3.8%の多型の幅に収まり,正確に同定することができた.この情報は表現形で識別する特徴が少ない人病原性Campylobacter の菌種の同定に有用であった.

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© 2011 日本微生物資源学会
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