1965 年 29 巻 3 号 p. 206-217
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従来不明であったアイヌ熊祭の社会的側面を追求し, 前代アイヌのそれが男子の父系血縁集団を中核とする地縁集団(Shine itokpa group)を単位として組織された集団儀礼であることを確めた。また現今まで問題視されてきたアイヌーギリヤーク式熊祭(クマの飼育を伴うもの)の分布の局限性をとりあげ, その分布の位置と範囲が単なる歴史的偶然の結果ではなく生態的条件に起因すると解釈した。その条件として指摘したのは定住性と食物余剰である。
民族研究彙報
文化人類学
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