日本流体力学会誌「ながれ」
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CFDアプリケーションよもやま話
宮田 秀明
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2001 年 20 巻 4 号 p. 261-269

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抄録
流体力学を出発点として, CFD, その設計への応用, 新システム開発へと軸足を変えながら, やはり相変わらず流体力学とつき合って, 20年以上になる.活動の舞台が, 徐々にアカデミズムから遠ざかって, 学会の活動とも遠ざかってしまった.しかし, 少し変わった流体力学研究者の道すじも何らかのご参考になるかと思って, 筆をとることにした.流体力学には欠かせないツールCFDの開発とそのアプリケーションとしての設計の話題を提供できればと思う.
1979年にCFDを始めたきっかけは, 船の非線形造波現象の解明という研究上のニーズに答えるため, CFDをツールとして選んだことだった.最初から具体的なアプリケーションを目的にしていて, そして現在に至るまで依然として色々なアプリケーションのためのCFD技術を開発し, 更にそれを具体的なプロジェクトでの設計に応用している.教育目標としてもCFD技術者兼moving technology (輸送交通工学) 関係のデザイナーの養成を意識してきたことになる.
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