日本流体力学会誌「ながれ」
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波形底面上の剥離のある振動流の計算
沢本 正樹
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1985 年 4 巻 1 号 p. 43-53

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抄録
波によって海底に生ずる砂漣近傍の流れは, 周期的な砂漣背後での流れの剥離・渦の形成がその特徴である.これを解析的に表現するために, 渦度方程式中の移流慣性項を重視した線形化 (一種のOseen近似) と, 渦度の供給を強調した新しい境界条件の提示により, 計算を行った.渦動粘性係数は, 実測の乱れのデータおよび試行錯誤法よりνT≈25νとすればよいことが結論された.以上より, 非常に簡略化されたモデルで, 波形底面上の振動流における周期的な剥離, 渦の形成が計算されることが示された。
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