抄録
本研究では、風環境評価において2種類の都市形態に対する2方程式乱流モデルの適用性を検討した。検討は、AIJベンチマークテストCase Eと、3次元都市モデルPLATEAU(東京都庁周辺)を使用した風洞実験の2つに基づき、4つの2方程式乱流モデルを用いたCFDとの精度比較を行った。その結果、AIJ Case EではRNGkEpsilonまたはkEpslionが高精度であり、Case PLATEAUではkOmegaSSTまたはRNGkEpsilonが高精度であった。さらに、2種類の都市形態に対して単一の乱流モデルを選択する場合は、RNGkEpsilonが適すると考えられた。