抄録
本研究は大気境界層における2次元の防風フェンスの開口配置が後流に与える影響を評価した。高さ方向に10, 20分割したフェンスが異なる開口率と開口位置の配置を持つ状況での流れ場を数値流体解析で用意した。フェンス後流の評価領域の総運動エネルギーで減風効果を評価した。開口率が低いほど減風効果が平均的に大きいが、開口部の位置配置も減風効果に大きく影響することが確認できた。また、フェンスの分割数からの影響に関して、開口率が50%である場合高さ方向に10分割した場合では均等な開口配置がもっとも大きい減風効果を示したが、高さ方向に20分割した場合では均等な開口配置よりも不均等な配置の方が大きい減風効果を示した。