UHFのトランジスタはVHFに比べ, 利得が低く, 扱える電力も小さいため, どうしてもトランジスタが増え部品点数も多くなってしまう。例えばほぼ同じ出力を出すPAで比較してみるとトランジスタ数がVHFで5本, UHFで13本となり, 部品点数も約3倍となる。このままではVHFに比べかなりMTBFが悪くなることは当然のこととなってしまう。この差を部品の選択に十分注意を払うとともにその使用法にも十分注意して, 小さくするように努力した。とくにディレーティングを十分に行なうようにし, 電力増幅器という事情も考えて, 部品の最高周囲温度を85℃という前提のもとに設計を行なった。