抄録
苛性アルカリ下に於ては、ホルマリンは、メタノールとギ酸塩を生成することが、古くからの研究で知られている。ホルマリンのPHの低下も、此のギ酸塩の生成によると考えられているが、此等の研究はいずれも、生成物質に関しては殆んど定量的取扱いがなされていない。そこで演者等はガスクロマトグラフにより、ホルマリンから生成するメタノールの定量を中心として、苛性アルカリ下に於けるホルマリンの挙動を考察した。
実験方法は、先ずα-Polyoxymethyleneの加熱分解により、メタノールを含まないホルマリン溶液を作り、此れに所定量の苛性ソーダーを加え加熱した。反応は空気中及び窒素気流中で、所定の温度で、所定の時間行った。
生成したメタノールは、インターナルスタンダードとして、Dioxoneを用い、ガスクロマトグラフにより分析した。ガスクロマトグラフの諸条件は、ホルマリンの分析と同様なので省略する。